皆さん、ドラム持ち運んでますか?

ドラム機材の運搬方法は色んな事から影響を受けて今に至っています。

重いものを持ち上げて、運ぶ、というのは単純かつ非常に負担のかかる運動です。
無理な負担がかかれば、体を壊すでしょう。
俗に言う「ぎっくり腰」なんかになったら大変です。

肉体派や人体に詳しい人ならば、知識と経験に基づいた体に負担にかけない動きができると思いますが、自分にそういう知識はありません。

代わりに、「とにかく試す」という自らの経験を活かしています。

好きな機材や使いたい機材をとにかく持ち運んで、何度も繰り返して自分の運びやすい方法を見つけるという力業です。

そんな中機材を運んでいるある日、こんな話を思い出しました。
恐らく小学生の頃、国語のノートの裏表紙か何かに書いてあった話だと思います。

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むかしむかし、彦一(ひこいち)と言う、とてもかしこい子どもがいました。

殿さまが死んで若さまが殿さまになってから、何年かたったある日の事です。
彦一の家に、お城から使いが来て言いました。

「殿さまが、お前にほうびをつかわすそうじゃ。城にまいるがよい」

それを聞いて、彦一は首をひねりました。

「はて、何をくださるおつもりじゃろ?
 若さま、・・・いや殿さまは、気前(きまえ)が良いからな。
 ほうびがたくさんあると持ちきれないから、ねんのためにウシをひいていこう」
 彦一が牛をひいてお城にあがると、殿さまが言いました。

「これ、彦一。ちこうよれ。そちのとんちのかずかず、あいかわらず城でもひょうばん。
 おかげで、父上なきあとのこの城もほがらかじゃ。よって、ほうびをとらす」

「はーっ、ありがたき幸せにぞんじます」

「では、彦一へのほうびをもて」

お殿さまが手をたたくと、家来が一本の刀と米俵(こめだわら)を持ってきました。

(何だ、米俵は一つか)

どうせなら米俵をもう一俵ほしいと思った彦一は、牛の背中の片方に刀をくくりつけ、もう片方に米俵をくくりつけました。
刀は軽いけれど米俵はズッシリと重いので、牛はバランスがとれません。
牛は体がななめになって、うまく歩くことが出来ませんでした。
彦一はそれを見てにんまり笑うと、わざと牛にむかって怒り出しました。
「こら! お前というやつは牛のぶんざいで、お殿さまからいただいた片方のごほうびを重んじ、
 もう片方をかろんずるつもりか!さあ、はやく歩かんか!」

しかし牛はうまく歩けず、ついに座りこんでしまいました。

「はて、これはこまった。せっかくお殿さまからいただいたごほうびをなのに。
 ここにもう一俵の米俵があれば、牛はうまく歩けるのだが」

彦一がわざとこまっていると、お殿さまが家来に言いつけました。

「彦一に、米俵をもう一俵つかわしてやれ。・・・やれやれ、まったく大したとんちだ」

 牛は米俵を左右につけてもらうと、今度は調子よく歩き出しました。

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※この童話は福娘童話集様より掲載させて頂きました。
http://hukumusume.com/douwa/index.html


実は以前、この馬と全く同じ経験をした覚えがあります。

当時メタルシェルの13"x6.5"という深胴スネアを持ち歩いていた事、ショルダースネアケースに入れて右肩にかけて運んでいました。

ある日チャイナシンバルも欲しくなったので、更にショルダーのシンバルケースと共にシンバルを購入。
それを左肩に掛けてスネアとシンバルを運ぶようになりました。


さて

①右肩にスネアを掛けた状態

②右肩にスネア、左肩にシンバルを掛けた状態

どちらの方が歩きやすいでしょうか?

実は、②の方が歩きやすかったんです。


もちろん、総重量は②の方が上です。

ですが、①はバランスが遥かに取りづらく、歩きにくいのです。


まさに彦一の馬と同じ気持ちです。

片側に重量がかかるより、両側にかけてバランスを取った方が遥かに動きやすかったという事です。


今回の例でいうと「荷物を増やす」事になりますが、もちろん「荷物を分散させる」という意味でもこの考えは重要になってくると思います。

自分は以前、16x16のタムケースに全ての機材を入れて運ぼうとした事がありますが、10キロを超える機材を1つに集中させてしまうと、もはや持ち上げるので精いっぱいでした。
それを2つのケースに分けたところ、現在の様に運びやすくなったという形です。

「荷物を少なくしたい」という気持ちから、どうしても持ち物を1つにまとめがちに考えてしまいましたが、2つに分けた方が負担が少ないという事に気づいたため、以降は無理をせずに一定以上の重さになったら2つに分けるようにしています。

リュックタイプのケースならば両肩に負担がかかるので重さがかかっても何とかなりますが、片掛けのショルダーは体のバランスに影響します。

床に転がして運ぶキャリーカートも同様で、転がしている最中はそこまで負担はかかりませんが、段差で持ち上げる際に大きな負担がかかりますね。

引っ張って運ぶからといって、重過ぎると段差でつらい思いをするので、キャリー+リュックなどに分散させるのが安全といえると思います。

今回は自信の経験と、昔のとんち話から学ぶ運搬方法の紹介でした。


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