皆さん、ドラム持ち運んでますか?


今回は半分休憩的な記事です。

テーマは電子ドラムについてです。
 
このテーマ、2年近く前から書こうと思ってたんですけどなかなか書かなかったんですよね。
なにせ自分は電子ドラムを所有した事はあるけど持ち運んだ事が無いのです。

一度電子ドラムを所有した事のある身として断言できるのは、自分は電子ドラムを持ち運びドラムとしては利用しないという事ですね。
理由はまぁ、読んで頂けたら分かると思います…たぶん

もちろん、電子ドラムには電子ドラムの良い所があります。
実際持ち運んで使用しているドラマーさんもいらっしゃいます。
その人はその人の理にかなっているため、そうしているのだと思います。

ここからは自分なりにもしも電子ドラムを持ち運ぶ事になったらの場合を想定して書いていきます。
ある程度予測が多くなる事に関してはご容赦くださいませ。

さて、電子ドラムを持ち運ぶといっても、上位機種のフルセットを持ち込んだりするのはなかなか難しいと思います。
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ワンマンライブならまだしも、対バン形式のライブハウスならばスタッフさんと非常に念入りな打ち合わせが必要でしょうね。

持ち運び、持ち込みを考えると恐らくこういった小型の電子ドラムになるでしょう。
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折り畳めて運べるため、フルセットの本物のドラムセットを運ぶよりも労力は減るでしょう。

ですが、電子ドラムは電子ドラム。
生ドラムとは似て非なる楽器です。

生ドラムと電子ドラムとの最大の違いは電子楽器であることです。
電子楽器は電気が無いと演奏ができません。

音源が動作するために電源が必要で、更に音を届かせるためにPA卓やアンプに繋ぐ必要があります。

広過ぎないスペースでは、ドラムは生音で十分演奏が可能です。
電子ドラムの場合はそうではなく、楽器の他にアンプが必要で、更に電源も確保しなければなりません。

生ドラムはドラム機材だけで済むのに対し、電子ドラムは楽器だけでは演奏できず、アンプ、電源、それらを接続するシールド類も必要という事になります。
野外ライブや路上ライブの様に最低限の荷物が求められるケースが多い時、この部分は大きなハンデになると予想されます。

準備に関しても、会場のアンプ次第で音が大きく変わるの可能性がありますね。
アンプも持ち込めば確実かもしれませんが、電子ドラム+アンプという荷物は人間に運べるのかなというところです。


電子ドラムにも音量調節が容易であったり色んな音色で演奏ができるという利点はありますが、そのためのリスクを踏まえて使うかどうかは演奏者次第というとこですね。

ここで先ほど書いた話も踏まえて、持ち運びドラムに電子ドラムを使う場合のメリット・デメリットを簡単にまとめてみます。

・メリット
①音量調節が簡単にできる
②色んな音色を割り当てられるので、1台で色んな場に対応できる
③打音が小さくて振動も生ほど大きくないので、小規模の会場でも演奏しやすい

・デメリット
①電源が無いと可動しない
②アンプかPA卓に繋がないと演奏できない
③すべての機材を準備しようとするとコストがかかり、荷物も重くなる


今パッと思いついただけですがこんな感じだと思います。
メリットも充分あるのですが、個人的に一番の決め手になったのがデメリットの③に挙げた、すべての機材を自分で準備する場合の手間とコストです。

自分の場合は「会場から一切何も借りず、電源も必要としない」を強みとして持ち運びドラムを組んでいるので、この点と非常に相性が悪いわけです。

電子ドラムでもポータブル電源やスピーカーを用意すればできないことは無いですが、かなりのコストと重さがあると思います。

また、林はかなりの機械オンチです。
ちょっとの衝撃、水、温度の変化で壊れたり、調子が悪くなった時の対処法が全く分からないので恐怖さえ感じるほどです。
家電製品って、動かないとどこがどう悪いのか見てわかりませんものね。

その点、アコースティックドラムは非常に素直です。
叩いても一切音が出なくなるなんてことはありえませんし、壊れて音が鳴りにくくなったりしたら、基本的に見てわかる原因がどこかにあります。

ヘッドが破けたら最悪の場合テープで補強してでも演奏できるし、今までドラムを叩いて培ってきた対処がそのまま通じます。

この様に、個人的な好みと相性によって電子ドラムは持ち運びドラムとして使うことはありませんでした。


もし電子ドラムを持ち運びドラムとして使おうと考えている人がいましたが、この記事が何かしらの参考になったら幸いです。

先ほど挙げたメリットとデメリットがその人の好みに合っていて相性が良ければ使えるわけですからね。


林は電子に対応できない原始人だったので、今のままリュックで生ドラムを運んで演奏し続けるでしょう。


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