持ち運びドラム活動をしていると、普通に音楽活動をしていた頃とは違う考えを色々と持つようにもなってくるものですね。
今回もひとり考え事をしていた時の脳内を書き出してみます。

テーマは持ち運びドラムとミニマリストについて

皆さんはミニマリストという言葉を聞いたことがありますでしょうか。

細かい定義があるわけではありませんが、簡単にまとめると自分にとって必要だと思った最小限のものを持つ生き方だと思っています。

思っています、という曖昧な書き方をしましたが、人それぞれのミニマリズムがあるので一概には言えないところはあるので、共通した概念を書いてみました。


さて、なぜ突然ミニマリストの話を考え出したかというと、自分の様な持ち運びドラマーとミニマリストとの考えは少し似ているところもあるかなと思ったからです。

具体的に思った事を挙げてみます。


①必要最小限のものを好む
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さきほど挙げた特徴そのままですね。
持ち運びドラムは、おのずと必要最小限の機材を軸に活動することになります。

当然ですね。徒歩で運べる機材には限界があるからです。
自分は荷物軽減のためにスティック以外の予備品を持ち歩きません。
ガムテープは持っているので、ヘッドの破損、スタンド類の多少の故障はそれで何とかします。

また、着替えや滑り止めマットの様な柔らかいものを緩衝材代わりにしたりもします。
ミュートも大体機材をくるんだタオルやらバッグやらです。

それでも荷物は多くなってしまいますが「ギリギリ運べる」よりも一歩前の少し余裕を持たせた量にはなっています。


②愛用品を厳選する
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①とやや似ていますが、こちらは持ち運ぶ荷物の選び方のお話。
使用する機材を決める理由は色々あると思いますが、ただ単に軽いから使うというよりも、1つ1つに込める想いが強めです。
要は「とりあえずこれを使おう」ではなく「これしか使いたくない」くらいの差です。
ハイハットとスネアに関しては数年間使っていますが、これ以外に使おうという気が全くありません。
実際、ハイハットもスネアもこれしか持っていません。
他にはあるにはありますが、スプラッシュシンバルを組み合わせてとりあえずその場で作ったり、スネアも子供用ドラム付属のおもちゃの様なものだけです。
それだけでも以外と何とかなるので、買い足すことが無いんです。

そもそもの持ち物が少ない分、ひとつひとつの機材をより慎重に選んで愛用していく傾向がありますね。


③自分に合わせた活動スタイルを好む
ドラマーというと、ライブハウスでド派手なドラムセットに鎮座し、シンバルに囲まれ、轟音を鳴らして暴れる…そんなイメージがあるかもしれません。
これはあくまでもロックドラマー寄りのイメージですが、世間に浸透しているのはそんな感じではないでしょうか。

自分はそういうのは得意ではなく、あまり周りに左右されること無く好きな場所で叩いて遊びたいという気持ちが強いです。
そうはいってもドラムが置かれている場所や叩ける場所は限られているし、ワガママは言えない…そんな状況を打破するのが持ち運びドラムでした。
小型で音量も小さいので、自由に好きなところで演奏することができるようになり、より自分が叩きやすい場に行けるようになりました。
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オファーを頂いたらどんな現場でもやるスタンスではありますが、個人的な活動では大体自前のドラムを持ち込み、自由にセッションして遊ぼうといった感じのイベントやライブをしています。


大体すぐに思いつくのは上記の様な理由です。
更に活動を続けていくうちにほかにも見つかるかもしれません。

音楽をするにあたって、周りの状況に合わせて活動するというのはとても大事なことですが、その周りに合わせること自体が合わなかったり、合わせるのがつらくて限界を迎えることもありますね。

自分の場合は新しい演奏の場を求めてドラムを運ぶようになった…と書けば聞こえは良いですが、結局は周りに合わせるのが大変なので、とにかく無理せず自分のペースで活動できるようなスタイルを築いたに過ぎません。

無理な活動をして音楽が嫌になったり体を壊すよりは、自分のやりやすい場を探した方がより長く楽しめると思います。

この「無理をしない」活動スタイルも、ミニマリストの生き方に通じるものがあるかもしれませんね。


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